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テープ起こしってなあに?……。カセットテープなどに録音された講演や会議、インタビューなどの内容を、音声を聞きながらパソコンに打ち込み、文字に変換してゆく仕事です。これが意外と大変な作業でして、仕事でテープ起こしをやっておられる方、大変お疲れさまです。
我が社もテープ起こしをやっているのですが、思うに、テープ起こしの結果が大きく左右されるのは、なんといっても録音状態ではないでしょうか。録音状態が悪くて聞こえないものは、いくら頑張っても、また誰がやっても起こせないのがほとんどだと思います。例えば、誰かが発言すると同時に他の人が咳やくしゃみをしたりして声がかき消されてしまっている場合など、これを聞き取るのはほとんど不可能といってもいいでしょう。
問題は、聞き取りにくいという場合です。これは雑音に邪魔される場合もあるでしょうし、発言者の話し方の癖などで不明瞭な場合もあるでしょう。このような場合、私は次のようにしています。
他の部分からその人のしゃべり癖や方言などが把握できれば、それを念頭に置きながら、その言葉を発言している時間の長さやアクセント、イントネーションなどに注目します。これらの条件を満たし、かつ前後の文章からその部分が何という言葉であればつじつまが合うか、意味が通じるかなどをあれこれ考え、一つひとつ言葉を当てはめて聞き直します。また可能であれば、他の人の耳で聞いてもらうのも非常に有効です。自分一人だと、いったんこうではないかと思ってしまうと、なかなかその思いこみから逃れられないということがあります。他の人に、こうではないのと言われて、その気になって聞き返してみると、不思議にそう聞こえることがあるものです。そしてこれだというのが見つかったときは喜びもひとしおで、自信もわいてくるというものです。
また自分がまったく知らない言葉に聞こえたり、あるいは業界用語、略語などははっきり聞こえても果たしてどういう字を書くのか、どういう意味なのかがわからないものがありますし、聞こえたとおりでいいのかどうか不安がつきまといます。これが聞き取りづらいものであればなおさらです。しかし経験からすると、こうした言葉は同じテープの中でも何回か使われることがよくあるので、既に起こした部分を読み返してみると、ここもこれと同じかということがあったり、その場所での文章の前後関係もあわせて考えると判明したりすることがあります。
業界用語や略語は、インターネットで調べるのが一番手っ取り早いと思いますが、すべてそれで解決するというわけではありません。やはり日ごろから関連分野に興味を持って、いろんな記事に目を通すなどの心がけも肝要かと思います。 |